猫柳の咲く季節に


「じゃあ、行こっか」


「…うん」


2人で並んで歩く。


隣に誰かがいるって、かなり緊張する。


「あ、入谷!じゃあな」


「おう!」


校門に着くまで、いろんな人が入谷くんに声をかけていった。


それに対して、笑顔で応える入谷くん。


それを見ているだけで、入谷くんの人柄の良さが伝わってくる。


私みたいなのが隣にいて、大丈夫なのかな…?


なんだか、こっちまで恥ずかしくなってくるよ。

< 177 / 514 >

この作品をシェア

pagetop