Your Smile ~君との未来~
今度こそ、殺されると思った。
恐怖に歪む私の顔が、3人の濁った瞳に映った。
愛希くん、お願い。
探しに来ないで、
どうか、愛希くんが私のことを追いかけていませんように。
愛希くんを危険な目に合わせたくない。
死ぬという怖さより
愛希くんと喧嘩をした事実のほうがショックすぎて、おかしくなってたんだと思う。
振り上げられた鉄パイプ。
静かに私は目を瞑った。
瞼に愛希くんの笑顔が焼き付いていた。
もう一度愛希くんの笑顔が見たかった。
愛希くん、一度でもいいから伝えたかった。
「愛希くん、愛してる。」
ポロっ。
汚い道路に
雫が落ちた。