Your Smile ~君との未来~
お腹をめくったとき、
私は思わず眉間にしわが寄った。
「立川さん。」
「ん?」
「話してるの、息してるのしんどくないですか?」
「え、あ、しんどいです。」
「愛希くん、とりあえず救急車よんで。
恐らく肋折れてる。
早く呼んでじゃないと危ない。」
そう私は指示を出した
「え?!遼くんをあぶないの?!
ねぇ!望愛?!だめなの?!」
「いや、大丈夫だと思う、
だけどひどい怪我
足と腕も折れてる。
どっちみち病院は連れて行かないと、
だけどこれだけは言える。
あと五分遅れてたら、
立川さんは死んでた。」
床に転がってるナイフの方を見ながら私は
そう告げた。