Your Smile ~君との未来~
するとすぐ離れた愛希君は私の首元を見て満足そうに笑ってる。
え、なに。
恐る恐るスマホのうちカメラで見てみると、
鎖骨あたりに赤い花が咲いていた。
「…。」
ニヤニヤ笑ってる愛希君を、
ギロリと睨みつけてから、
私も同じように首筋に吸いついた。
「わっ?!望愛?!」
焦る愛希君の声も無視して吸い続ける私を
笑いながら抱きしめて待っててくれた愛希君。
ゆっくりと顔を離すと
少しだけ、歪な赤い花が付いていて、
私はニヤニヤしながら愛希君を見つめた。
「これで当分浮気できないね」
と笑いかけると、
「あー、残念だ。」
と、わざとらしくいう愛希君。
冗談ってわかってるけど、
「…え…?
浮気、してたの?」
と声を震わせながら言ってみると焦ってる愛希君。
やばい、笑える。
肩が上がってるのを泣いてると思ったらしい愛希くんは私を覗き込んできた。