僕は君のことが好きだった。

新山香奈枝

花香の挨拶が終わり、帰ろうと花香の方へ行く途中、新山香奈枝(ニイヤマ カナエ )に会ってしまった。

新山香奈枝とは、3年で同じクラスになった。

凄く派手で、取り巻きを何人も引き連れている、僕の苦手な女だ。

「拓くーん!一緒に帰ろ~♪」

「う!」

マスク、してくれば良かったな。

甘ったるい香水が凄い臭い!

「悪い。今日は花香と帰るから。」

咄嗟に嘘をついてしまった。

まだ花香と帰れるかどうか分からないのに。

「えー?花香って、大山さんのこと?
私、大山さん苦手ぇー!」

花香もお前が苦手って言ってたな。

派手な女は嫌いって。

「僕、お前みたいな奴は嫌いだから。」

はっきりと断って、その場を後にした。
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