何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
しばらくの沈黙の後


私はある疑問を遥斗にぶつけた。



「……でもじゃあ何で私をあのホストクラブに行かせたの?」



情報集めの必要がないなら、私があそこに行く意味はなかった。
それなのに遥斗は私を……。


考えるのを止めて私は遥斗を見つめた。


遥斗は無意味な事はしない。
だから何か訳があるはず。


その訳ってまさか……。



「……私とレイヤを会わせる為……?」

「……何で俺がそん事しなきゃいけないんだよ。
そもそも、お前らが知り合いだったなんて知らなかったしな」

「……そんな訳ない」

「はぁ?何でそんな事が言えんだよ」



普通だったら知らなくて当然だけど……。
でもこの人は知っていない方がおかしい。

だって……。



「……ファーストキスの相手」

「……」



ボソリと呟けば遥斗は一瞬、苦虫を潰したような顔をした。
自分の失態に気が付いたかの様に……。


私の個人情報を事細かく調べた遥斗。


その中にファーストキスの相手まで記されていた。
それがレイヤだ。


だから……レイヤの存在を遥斗が知らない訳がないのだ。
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