何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「遥斗……私……」



“自由に生きたい”

誰にも縛られずにただ……自分の意志で生きたい。



そう、心が叫んでいた。


それを遥斗に伝えようと口を開いた時



「オラこっち来いよ!!」



物騒な声が路地裏へと広がった。

私は手で口を押えながら声が聞こえる方を向く。

遥斗はというと、ビデオカメラを片手にその光景を撮っていた。

まるでこの状況を待ってましたと言わんばかりに。



「まさかお前が枕営業とはな、レイ」



“レイ”って……。

5人の男たちの間から見えるのは紛れもなくレイヤだった。


仲良く話す、という雰囲気は一切ない。
だって4人の男の手には鉄パイプが握られていたのだから。



「……っ」



まさかレイヤを襲う気……?
背筋が凍っていくのが分かる。


あんなもので殴られたらレイヤは……。
“怖い”という気持ちより“どうにかしなきゃ”という気持ちの方が強かった。


多分それは……遥斗のお蔭だ。


遥斗が自由に生きていいと教えてくれたから。
自分の思った道を進めばいいと気付かせてくれたから。


私は気付いたら走り出していた。



「やめて!!」



レイヤと男たちの間へと……。
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