何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
赤い絨毯。
眩い光を放つシャンデリア。
豪勢な料理に何十人ものウエイトレス。
着飾った多くの人間。



そんな場所に私はいた。


如月 梓沙(きさらぎ あずさ)24歳。

一般家庭に生まれ育った私にとってはこんな煌びやかな世界は異様としか思えなかった。


とは言え、私もその世界に染まりつつある。
いや、染まらなければいけない。


なぜなら私の婚約者が……。
そっちの世界の人なのだから。
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