何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「じゃあ詳しく依頼内容をお話しいただけますか?」
「はい」
「まずお名前からお願いします」
「片瀬といいます」
「片瀬さん……」
メモ帳を片手に私は依頼人の真向いのソファーへと座る。
名前と基本情報を書き込み本題へと移る事にした。
依頼内容を尋ねれば彼は口を閉ざしてしまう。
よほど言いにくい事なのだろう。
そう思った私はメモ帳を膝の上に置き笑顔を浮かべた。
「私は……少し前まで自分の意思を消す事ばかり考えていました」
「え……」
「……」
突然、依頼とは関係ない話をし始めたからか片瀬さんはキョトンと私を見つめていた。
私の横に座っていた遥斗は何も言わずただ黙って見守ってくれている。
そんな視線の中で私はゆっくりと話し出した。
「自分が我慢すれば皆が幸せになる。
私はただ周りの人の言う通りに行動すればいい、そう思っていました。
心の中ではそれが間違っているって分かってたけど……何の行動もしなかった。
そんな勇気……私にはありませんでした」
心の中の、自分の本当の気持ちを言う勇気も……。
言われた事を拒否する勇気も……。
私にはなかった。
「だけど……ある人が言ってくれたんです。
『お前はもう自由になっていいんだ。
お前の人生だ、好きに生きようぜ!』って……」
チラリと遥斗に目を向けるが素知らぬ顔をしていた。
覚えてるかな、自分が言った言葉を……。
私はこの言葉に支えられていたんだ。
「はい」
「まずお名前からお願いします」
「片瀬といいます」
「片瀬さん……」
メモ帳を片手に私は依頼人の真向いのソファーへと座る。
名前と基本情報を書き込み本題へと移る事にした。
依頼内容を尋ねれば彼は口を閉ざしてしまう。
よほど言いにくい事なのだろう。
そう思った私はメモ帳を膝の上に置き笑顔を浮かべた。
「私は……少し前まで自分の意思を消す事ばかり考えていました」
「え……」
「……」
突然、依頼とは関係ない話をし始めたからか片瀬さんはキョトンと私を見つめていた。
私の横に座っていた遥斗は何も言わずただ黙って見守ってくれている。
そんな視線の中で私はゆっくりと話し出した。
「自分が我慢すれば皆が幸せになる。
私はただ周りの人の言う通りに行動すればいい、そう思っていました。
心の中ではそれが間違っているって分かってたけど……何の行動もしなかった。
そんな勇気……私にはありませんでした」
心の中の、自分の本当の気持ちを言う勇気も……。
言われた事を拒否する勇気も……。
私にはなかった。
「だけど……ある人が言ってくれたんです。
『お前はもう自由になっていいんだ。
お前の人生だ、好きに生きようぜ!』って……」
チラリと遥斗に目を向けるが素知らぬ顔をしていた。
覚えてるかな、自分が言った言葉を……。
私はこの言葉に支えられていたんだ。