何でも屋と偽りのお姫様~真実の愛を教えて~
「ひ……一目惚れしました!
良かったら連絡ください!!」



そう言って可愛らしい紙を突き出す高校生たち。
その光景にズキンと胸が痛む。


やっぱり遥斗ってモテるんだ。
そりゃあ……見た目は格好良いけど……。


中身は意地悪で自分勝手で……。



「っ……」



駄目だ、嫉妬でおかしくなっちゃいそう。


さっきは嫉妬されて嬉しいって思ってたけど……。
嫉妬する側はこんなにも辛いんだ……。


自分の心の狭さに嫌気がさした時



「えっ……」



急に腕を引っ張られて遥斗の腕の中に閉じ込められてしまう。
真っ暗な視界の中で遥斗の声だけが大きく聞こえた。



「ワリィな。
俺はコイツにべた惚れだから他の女には興味ねぇよ。
こんなオジサンよりいい奴見つけろよ!」



そう言って私の背中を押しながら学校を出て行く。
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