男の秘密
自分はこの顔に弱いなぁと苦笑しながら、ふわりと抱きしめた。

「お昼何も食べてないでしょ。優の好きな和食のお惣菜買って来たから食べましょう」

「でも・・」

「ほら、腹が減っては戦が出来ぬって言うでしょ」

そう言って買ってきた惣菜をテーブルに並べ始める。

だいぶ冷めてしまったが、惣菜の良い匂いが優の鼻に届き、少しだけ食欲が出た。

羽奈のお陰で元気が出てきたので、羽奈の手伝いで箸や茶碗を出して、遅い昼食を二人でとった。

昼食の後片づけをしてからは、学生時代に戻ったかのように、一緒に他愛無いおしゃべりをした。

自分を気遣ってくれているのが分かり、嬉しい気持ちになる。

リラックス出来たお陰で、気を張って疲れていた体に眠気が襲い、いつの間にかソファーに持たれて眠ってしまった。

「ゴメンネ、優」

眠っている優に向かってブランケットをかけながら謝ると、優のカバンの中から携帯を取り出しリビングを後にする。

手早く携帯の履歴を調べて、忍の番号を鳴らすが、現在使われていないとアナウンスされる。

「携帯変えた?」

苛立たしげに携帯を睨んだ後、自分のスマホを取り出して、何処かに電話する。
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