男の秘密
「何か取り残されてる感じがするでしょ」

ふふふっと羽奈が笑う。彼女は、スマホが2台とタブレットを持っているようだ。

以前電話を取る時、何時ものスマホでは無く、別のスマホを取り出していたのを見た事がある。

「うん。まぁね。でもやっぱり、そこまで必要性を感じないから」

苦笑しつつ携帯を取り出す。

村田にメールを送る為だ。

この機種になってから1年ほど経つが、メールのやり取りが少ない所為か、あまり上達していない。

ゆっくりと本文を入力して送信する。

その間に食後のコーヒーが届き、羽奈は優雅にコーヒーを飲んでいた。

優も運ばれて来たコーヒーを飲みながら窓の外に視線を移す。

「恋愛もまだの私には、村田さんの話はピンと来ないなぁ。」

「そうね。村田さんのプレゼント、畑野さんと3人で見に行きましょうか」

同期の女の子は4人だった。

男の子は7人居たが、研修を経て4人が支店へ配属されて、本社には3人が残っていた。

入社2年目という事もあり、今回の村田が初めての退社になる。

同期会は支店合わせて行っている。

「うん。そうだね。今度の休みどっちにする?私はどっちも大丈夫よ」

スマホを見てスケジュールを確認している羽奈。羽奈はオフの時も忙しそうだ。

優は予定らしい予定は無い。
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