男の秘密
「遅くなってすみません!」

食事の時と同様マンションの前に車を停車して、忍が待っていた。

「いや、俺もさっき来た所だから」

柔らかい笑みを湛えて忍が歩み寄る。

紺のポロシャツにジーンズのラフな格好の忍は、優の所まで来て優の大きなカバンを受け取った。

『あぁ。今日もとても素敵だわ。でも目の保養を通り越して心臓に悪いレベルだわ』

その一連の動作にドキドキしながら思った。

「重かっただろ?」

助手席の扉を開けながら、車内に優を誘導する。

「ありがとうございます。ちょっと色々詰め込み過ぎたみたいです」

「あ、ちょっと待って下さい。コーヒーを入れて来たので」

後部座席に荷物を乗せようとした忍に慌ててそう告げる。

一旦乗り込んだが、直ぐに車から降りてコーヒーの入ったボトルとカップを取り出した。

もう取り出すものが無い事を確認して、荷物を積み込み出発する。
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