男の秘密
「いえ、私、こうやって誰かとドライブするの忍さんが初めてなんです
昨日から初めてだらけだと思ってたら、今日のこのコーヒーを渡すのも初めてだなぁって思って」

「反則・・・」

嬉しそうに初めての経験だと話す優に、聞こえない程小さな声で、忍が言った。

「え?今何か言いました?」

キョトンとした顔で優が忍の方を見る。

「いや、いい香りだなって」

コーヒーを掲げながら笑っている。

『忍さんといるとドキドキするけど、同時に幸せな気持ちになるわ』

自分のカップにはミルクと砂糖を入れてからコーヒーを注ぐ。

「うまいな」

先に飲み始めていた忍が驚いた顔でそう言う。

「はい。羽奈ったら、本当に本格的にやってるんです」

「羽奈ちゃんって、大学からの友人の?」

「はい。大学以来ずっと一緒なんです。初めての友人で、親友です」

嬉しそうに羽奈の事を話す優。
< 71 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop