一つの輝
眠れる森の美女
「美輝ちゃん〜!ちょっと来て!」
神崎先生の声が聞こえた。

「はい!」と返事をして神崎先生の元へ走った。

「あ、美輝ちゃん!美輝ちゃん、ボールの曲決めた?」

「あっ!まだ決めてないです…」

「そっか!気にしなくていいよ!魅麗ちゃんも咲ちゃんも決めてなかったし。
だから先生が『これいいかな?』と思ったんだけど…」
と言って先生はデッキのスイッチを押した。

〜♪〜〜♪

これは…バレエの『眠れる森の美女』…

この物語は姫がつむで指をさして長い眠りについてしまい、その眠りの呪いを解いたのは王子様のキスで姫と王子様は幸せに暮らした。っていうハッピーエンドなお話。
王子様、か…

「美輝ちゃん、今好きな人とかいる?」

「えっ?いや別にっ…」

「隠さなくていいんだよぉ〜?」

「…っいます」
言っちゃったよ〜
顔が熱くなる。
「そっか。教えてくれてありがとね。でもそれだったらぴったりじゃないかな?好きな人を王子様に例えてぇ〜♡
姫の気持ちに入りやすいと思うわ♡」

「そ、そうですね まあ、ありがとうございます!」

「じゃあ早速振り付けしよっか!」

「はい!」
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