鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「……美空。そんな夢、忘れろ」

「ぷっ……!
想像したらやばぃっ!」

「高橋。想像禁止。忘れろ」

「絵本に出てくるお城見たいな超豪華な場所のど真ん中で、踊ってたよ」

「ぶふっ!
も、ツボった……!
やめて、立花ちゃん……!」

高橋は腹を抱えてヒィヒィいいながら大笑いだ。

「だから、想像禁止だって」

「だってよぉっ……!
ぷっ……!」

暫く高橋とギャーギャー言い合っていると、委員長から声をかけられた。

「あーはいはい。
次は移動教室だからな、ほどほどに。
ほら高橋、行くぞ?」

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