鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
時間いっぱいイチャイチャしような~?
と、瀬田君は笑って立花さんをさっきよりぎゅっと抱きしめた。

「きっと、ああいうのをバカップルって言うんだな、愛ちゃん」

「瀬田君が一方的にバカップルって感じだけど……。
そうなのかな?」

愛ちゃんは小首をかしげながら、2人のいる教室に入ることなく、ドアの前で考え込んでしまった。
最近愛ちゃんは、他の人の恋が気になるらしい。

ま、この2人は特別と言うか行き過ぎていると言うか何と言うか……。
とりあえず、あんまりピュアで好奇心旺盛な愛ちゃんに真似してほしくはないけどね。

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