恋色シンフォニー
♫
曲はクライマックス。
テンションは最高潮に達する。
やっぱり素敵すぎる!
このまま曲が終わらないでほしい、と思った。
ずっと聴いていたい。
ずっと、……三神くんを見ていたい。
♫
拍手しすぎで、手が痛い。
指揮者が何度も呼び戻される、カーテンコール。
何度目かで、指揮者がオケのメンバーを立たせようとするけど、コンマスは立たずに、指揮者を讃える。
指揮者の早瀬さんははにかんで、オケと客席にお辞儀をする。
わ、かわいい。
指揮者が再び指揮台に立ち、構える。
アンコールだ。
……カヴァレリア!
マスカーニ作曲『歌劇 カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲』。
この曲も大好き!
ゆったりした、美しく、時に切ないメロディを、弦楽器が歌い上げていく。
やっぱり三神くんに釘付けになってしまう。
これから先、
シェヘラザードをきいても。
オルガン付をきいても。
カヴァレリアをきいても。
三神くんのことを思い出されずにはいられないだろう。
……なんてことだ。
……なんてことしてくれるのよ、三神くん。