さくら、ひらひら。

『大好きな梓へ。』


その書き出しとともに、懐かしく、苦しく、輝いていた私たちの過ぎ去りし日々を振り返る。

『いつもまっすぐにぶつかっていく梓を、とてもうらやましく尊敬してるよ。
卒業したら、別々の道だけど、これからもずっと親友でいてね!』

一年半の私の片思い。
誰にも言えずにいた、この気持ちにも、卒業する。

それは私の、第一歩。

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