雪の日の迷子
気付くと、もう夕方になっていたので、
ヤッコさんは雪かきをやめて、
家に帰ることにしました。
帰る途中、もみの木の陰から、
ふわりと大きな尻尾が
のぞいているのが見えました。
「あら、まあ!きつねさん」
きつねのお母さんと、
小さな2匹の子どもが、
ぴょこぴょこと跳ね回って
遊んでいます。
「早くお家に帰るのよ。気をつけてね」
ヤッコさんは、3匹のきつねの親子に
手を振って、家へ帰りました。