それだけが、たったひとつの願い
そもそも知り合ってから日が浅いし、あのキスだけで『恋人』と定義づけるのは絶対に違う気がする。
私はジンを男として好きなのかと自問自答してみると、胸の中がモヤモヤした。
いったいどういう状態なのか自分でもわからず、考えても今は答えが出ない。
私が作ったお雑煮を食べていたときの、彼の屈託のない笑顔が不意に脳裏によみがえった。
左頬のエクボが印象的な、あの綺麗な顔は誰もが見惚れてしまう。
逆にジンは私のことをどう思っているのだろう。
なにを考えて、毎日メッセージを送ってくるのだろう。
あの夜……どうして私にキスをしたのだろう。
「由依と付き合うつもりなんて初めからない」と言われるのが怖いから、はっきりさせたいようで、させたくない気持ちもある。
私はジンを男として好きなのかと自問自答してみると、胸の中がモヤモヤした。
いったいどういう状態なのか自分でもわからず、考えても今は答えが出ない。
私が作ったお雑煮を食べていたときの、彼の屈託のない笑顔が不意に脳裏によみがえった。
左頬のエクボが印象的な、あの綺麗な顔は誰もが見惚れてしまう。
逆にジンは私のことをどう思っているのだろう。
なにを考えて、毎日メッセージを送ってくるのだろう。
あの夜……どうして私にキスをしたのだろう。
「由依と付き合うつもりなんて初めからない」と言われるのが怖いから、はっきりさせたいようで、させたくない気持ちもある。