ツケマお化けに恋して

引越し当日

「ねぇ、やっぱり…お母さんも一緒に引っ越さない？」

母をひとりにするのが心配だった私は何度も一緒にと誘ったが母は首を縦に振らなかった。

「お母さんの事は心配しなくて良いから、美貴野は自分の事だけを考えなさい。仕事も忙しくなるんでしょ？それにお母さんだってひとりになったらあなたに遠慮しないで若い男を家に連れ込む事だって出来るじゃない？ ｳﾌﾌ」

母は楽しそうに話している。

もぅ人が心配しているのに！そんな母を私は叱責する。

「お母さん！！」

「だってぇお母さんだってまだまだイケてると思うのよ？元気なうちは楽しまなくちゃね！」とウィンクする。