秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
一見冷たそうに思えたけど、私に余計な期待を持たせないのは柾貴さんなりの優しさだった。


「傷は浅い方がいいですよね」

隠し事する男は器用だ。浮気だってされちゃうかもしれない。

「永遠さんとは別れるの?」

「それは・・・彼と話合って・・・」

「永遠さんが本当にスキなのか・・・」

柾貴さんは軽くため息を吐くと視線を宙に彷徨わせた。


「まぁ、通りすがりだけど・・・夕食一緒にどう?」

「え、あ・・・いいですけど」

「じゃ何食べる?」

「キムチ・・・」

「キムチ?韓国料理がいいの?」

「はい」


柾貴さんはスマホで韓国料理の店を検索した。

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