秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
同性ならまだしも、異性の後輩は扱いづらそう。

こんな時永遠さんが居てくれたら、テキパキと池田君に指示を与え、仕事を次々覚え込ませるだろう。


「小池さん、この字の何て読むんですか?」


「え、あ・・・これね・・・」


社長室の電話が鳴り響く。


「こちら、社長室。秘書の小池です」


――――外線3番に小池さんの実家からお電話が入っております


実家から会社に電話なんて初めてだ。


「もしもし、お電話代りました・・・」


――――――か、香音か!!?


電話越しに響くお兄ちゃんの涙声。


「どうしたの?お兄ちゃん?」


――――――爺ちゃんが作業中に…急に倒れて・・・


「!!?」


――――――今夜が峠かもしれない。今すぐに帰って来てくれ!!


「わ、分かったわ…お兄ちゃん、泣かずに落ち着いて・・・私急いでそっちに向かうから・・・」




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