秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
「一人で行くのは凄く緊張するんだけど」

「未来の花嫁の実家だもんな」

柾貴の口からそんな言葉を訊くのは変な気分。

「一人で行くの嫌なら、俺が付いて行ってやろうか?」

「えっ?」

柾貴の唐突な提案に目がキョトンした。


「週末は予定ないし…ネタ探しもしたいし」


「ネタ探し?何のネタだ?」

「こっちの話だ。気にしないで、永遠さん。この刺身美味しいですよ」

柾貴に何処かはぐらされた気がしたが、俺は気にも留めず、イカの刺身に箸を伸ばした。


柾貴と一緒なら何かと心強い。





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