秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~

香音side~

「挙式開始まで後何分だ?小池さん」


「後10分です」

私は濱部社長夫妻の隣に腰を下ろし、挙式の開始を待っていた。

「香音」

「永遠さん」

「永遠君か・・・」

「濱部社長に奥様、ご多忙の中、列席して頂き誠にありがとうございます」

「堅苦しい挨拶は抜きでいいよ。頼とは長年の親友だからな。親友の娘の門出を祝うのも大事な務めだ」


「香音お前は俺の婚約者だし、俺の隣に来いよ」


「え、あ…」

「永遠君の言う通り、小池さん君は神宮寺家の嫁になる人だ。遠慮せずに永遠君の隣に座るといい」

濱部社長の背中を押され、私は永遠さんと前の席へと移動した。


「香音さん」


「神宮寺夫人、ご無沙汰致しております」

私は神宮寺夫人が腰を下ろす、後ろの長椅子に腰を下ろした。
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