秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
「いただきます」

麻生さんはご丁寧に私にお茶まで用意してくれた。

「今日の麻生さん…変ですね」

「小池は一言余計だ」

私はオムライスをスプーンで口の中に運ぶ。

「美味しい」

麻生さんは自分の席に座り、ブラックの缶コーヒーをチビチビ啜った。

「麻生さんはもう夕食済まされたのですか?」

「ああ」

首許のネクタイの結び目を緩め、シャツの一番上のボタンを外し、少し寛いだ雰囲気の麻生さん。

普段はビシッとワックスでかためた長めの前髪が無造作に額にこぼれ落ちていた。
前髪の隙間から見える切れ長の二つの瞳が妙に艶っぽく見える。

昼間には感じない男の色気を漂わす彼にドキッとした。

おまけに彼の顔立ちは整い過ぎている。完璧なシンメトリーで神様の創造物としては最高級の出来栄え。

声の質も低すぎず、高く過ぎない心地よく響く感じの声。


でも、その声から紡がれる言葉は私にとって耳障りモノばかりだった。








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