秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
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麻生さんの予想通り…私達のアフターデートはまた次の機会になった。
私は麻生さんから頼まれた書類の入力に追われる。

すっかり夜の闇に染まってしまったビル群。
でも、他のビルにも明かりがいくつか浮かんで見える。
皆、私と同じで仕事に追われ、1日はまだ終わっていない。

私は小さな光の群れに励まされ、キーを叩き続けた。

「夕食はまだだろ?」

社長と共に外出し、そのまま直帰するはずだった麻生さんが弁当の入った白いビニール袋を持って現れた。


「社長は?」

「自宅に送り届け来た」

「そうですか・・・」

「冷めない間に食べろよ」

麻生さんは私のデスクにお弁当を置く。
私の大好きな近所のお弁当屋さんのオムライス弁当。

肩が凝り、空腹だった私のカラダは即座にオムライスの上にかかったケチャップの匂いに負けた。
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