秘め恋シンデレラ~隠れ御曹司と甘く蕩けるKISS~
愛は出来れば式を挙げたいらしい。
奈都也さん、実家とは諸事情で絶縁状態。式への参列は絶望的だった。

愛は俺達に式への参列を強く望んでいた。

「で、式はいつするんだ?」

「そうね…この子が産まれてからだから…来年の5月ぐらい?」

愛は少し膨らんだお腹を擦り、奈都也さんを見つめる。


「春までに父さんを説得しとおけばいいんだな・・・」

「うん」

「場所は?」

「出来ればフランスの方がいいけど。参列してくれるなら日本で挙げるわ」

「判った」

「それと出来ればこの子を暫く見て欲しいんだけど・・・」

「えっ!?」

愛は俺に上の子・羽瑠(ハル)君のシッターを押し付けた。

「俺…子供の面倒なんて無理だよ」

「永遠がダメなら実家に連れて行ってお母さんに面倒見て貰えばいいじゃない」

「・・・」

「すまない。永遠君。俺達はこれから仕事の打ち合わせがあって・・・」

「愛に仕事の打ち合わせ…関係あるんですか?奈都也さん」

「この仕事は愛との共同で始めた仕事だからね。彼女も関係あるんだ」



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