ライ・ラック・ラブ
こうして花を活け終えた私は、ウォークインクローゼットへ、足を踏み入れた。
そして、左から右へ、じーっと視線を移動させながら、頭の中は「どの服を着て行こうか」ということだけで、いっぱいになっていた。

これにしようかと思って手に取った服を、姿見の前で合わせてみる。
そして、顔を左か右に傾けながら、姿見に映る自分の姿を吟味しては、「違う」と呟く…を何度か繰り返した後、最終的に「これでいいわ!」と決めたのは、最初に手に取っていた、お気に入りのワンピースだった。
私は急いで着替えて、軽くメイクを直し、バッグをつかんで部屋を後にした。

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