ライ・ラック・ラブ
翌日。
私はまず、密かに蓄えていた私財の一部を現金化した後、妹たちと一緒に、秋子さんの弁護士事務所へ向かった。
妹たちとは自宅から一緒ではなく、それぞれ途中で合流した。
父は仕事で朝早くから屋敷を出ていたけれど、念のためだ。

もちろん、父は私たちの“計画”を知らない。
私は、普段どおりふるまうことで、「正さんと結婚する」という意志を表明し、妹たちも普段どおりにふるまっているので、父は全く気づいていない。
父が私たちをいつも放っておいてくれていることが、こういう時に役に立つとは…。
もし母が生きていたら、何て言うだろう。
もし母が、父と私たち娘の、遠く離れた心の距離を見たら…どう思うだろう。

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