カリスマ社長に求婚されました
ellのジュエリーは、ショップで購入できるけれど、それ以外は週末にあったようなパーティーでもできる。

さらに、ellの上顧客など定期的に高額のジュエリーを購入してくれる人や、優一さんが特別だと見なす顧客は、ellの本社で優一さんが直接接客していた。

「蓮士さん、まさかジュエリーを買われるのかな……」

蓮士さんと初めて会ってから二週間、ellの本社に彼からジュエリーを見たいと電話があった。

「そうなんだろ。しかし、どういう風の吹き回しなんだろうな。ジュエリーなんて、見向きもしなかったのに」

優一さんも怪訝な顔をしながら、歩調を速める。

今からフロア奥の会議室に、ふたりで向かうところだった。

蓮士さんは初顧客だけど、優一さんの友人とのことで、特別ここで接客することになっている。

友達なんて言っても、蓮士さんに会うときの優一さんは、いつもより表情が硬い。

だから、わたしも緊張してしまうのだけど。

部屋に着きドアをノックし開けると、スーツ姿の蓮士さんがサッと立ち上がり、笑みを浮かべた。

「やあ、茉奈ちゃん。久しぶり」
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