カリスマ社長に求婚されました
「そうだよ。といっても、今回はオレはスポンサーではないから、本当にゆっくりできるんだ」

「そうなのね。それなら、なおさら絶対に行かなくちゃ。なんだか去年を思い出しちゃうわね」

今から、テンションが上がりそうなくらいにドキドキする。

クリスマスイプは、私と優一さんが出会った最初の日。

一年経つその日を、一緒に過ごせるなんて本当に夢みたいだ。

「でも優一さん、仕事は大丈夫なの? クリスマスなんて、一番忙しいときじゃない」

まさか、無理をされているならイヤだし、大事なことは確認しておこう。

と思って聞いてみたけど、優一さんはゆっくり首を横に振った。

「心配しなくていいよ。もうスケジュールに組み込んでいるから」

「そう……。それなら安心だけど」

もうスケジュールに組み込んでいるなんて、優一さんもかなり乗り気なのね。

それにしても、イブは私の誕生日でもあるんだけど、優一さん覚えてくれているかな……。
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