カリスマ社長に求婚されました
ベッドがきしむなか、優一さんが左手を強く握ってきて、指輪があたる鈍い痛みで少し我に返る。

あんなに憧れだったellの指輪が、自分の指におさまっていることが、まだ不思議で仕方ない。

それも、優一さんが作ってくれた私だけの指輪なのだから。

パリへ二週間視察に行ったのは、実は指輪を作りに行っていたと聞いたときは、言葉にならないほどに嬉しかった。

この指輪を、どんな想いで作ってくれたのか、想像するだけでまた涙が出てきそうになる。

「茉奈、なんだか集中してないな」

優一さんは呼吸を乱しながら、私を軽く睨んだ。

「そんなことないわよ。優一さんの愛を感じて、幸せに浸っていただけ……」

「本当に? それならもっと、そういう顔をして」

「え?」

優一さんは意地悪く言うと、私をそれまでより強く激しく抱いてくる。

そこに優一さんからの愛情を感じて、ひたすら甘い声を漏らしていた……。
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