好きって言っちゃえ
そのチラシの見出しには
『町内会対抗バレーボール大会』
と大きな文字で書いてある。
「バレーボール大会ですか?」
と、剣二。
「で?これがどうしたの?」
舞が冷静に悦子に詰め寄る。
「この前、町内の集まりに行ったときにこの話が出てね。この辺の地域活性化の為にうちの町内も参加しないといけないって事になったんだけど、ほら、この辺って年よりばかりじゃない?」
「確かに。若い人見たことないですね」
と、航。
「でしょ?それで、町内会長さんに『京極さんの所の若い人たちに出てもらえませんか?』って、言われちゃったのよ」
「あ、俺バレー部でしたよっ」
と、のっかかり気味に反応したのは秀人。
「そりゃ、175ありゃ、バレーも楽しいだろうよ」
とボソッと呟いたのは光俊。
「じゃ、長岡に出てもらうってことでいいんですかね?」
と、剣二が、悦子に同意を求めた。
「それがね…」
と何とも歯切れの悪い悦子に代わって、哲平が返事を返した。
「違うよ。全員だよ」
「は?全員?」
思わず哲平に聞き返す剣二。