夜闇に咲く
日和は人の波が分かれた瞬間全速力でダッシュした


「まてっ!」


もちろん声をかけてきた人は追いかけてきた。

うぁぁぁぁあ!!!!!はやい!このひとはやい!





ゴフッ




「あーっ……はな……はなせ!!」






ツカマッタァァァ


ってか!





「挟み撃ちとか……っう!ずる……っ!」



「お前、長州の間者か?」

「なにそれ!?知らないから離せよっ!」





だが、知らない、といったところで僕の首根っこをつかんだ人と僕を品定めするみたいに見下ろしてくる人は信じなかった。





「……連れていけ」
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