夜闇に咲く
by斎藤一

「敵はざっと十四人」

「え?」




何?

太刀川を追うことに夢中で敵を連れてきていることに気づけていなかった。

敵の正確な人数、冷静な視察……

「橋の下に3人後ろに5人あの建物の影に6人。来ますよ」






敵のいる、場所まで?


こいつが只者ではないことくらいわかっている。だが……

ありえない、先ほどのことといいこのことといい、こいつは、太刀川日和は、何者なんだ──



自分の内面にくすぶる疑問を押し殺し、焦る心に鞭打って言った

「あぁ、行こう。」
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