愛してるなんて言わないで
お昼ご飯は憧れてたハイキング形式で、朝早く起きて作ったお弁当を、レジャーシートを草原に敷いて食べた。
「俺もあんまり親とこういうことしたことがなくて、憧れてたんだ‼
颯太のママのご飯は美味しいな‼」と彼が言えば颯太も「ママのご飯は世界で1番なんだ!また食べたかったらママに頼んであげる‼」と意気揚々に答える。
「もう、バカ言わないの…」なんて言いながら何も知らない颯太の使った「また」という言葉に、一人、反応してしまう。
「あの…っ、颯太は子供だから好き勝って言うと思いますけど…気にされないで下さいね?」
「えっ?何も気にしてないよ?また食べたいし。
それに、結花さんの言葉使いの方が俺としては気になるんだけど…?」
おにぎりを食べながら、まじまじと見つめられてドキッとした。
「あっ…、私、何か失礼な物言いをしましたか?」
「そうじゃなくて、その言葉遣いとかさ。
ちゃんと自己紹介もしてなかったのも悪いけど、俺は翔太だから翔太って呼んで?
それといくら歳が違っててもこういう時は敬語はなしでしょ?」