地味子さんの恋愛事情
「大河!」

それを持ちあげてドアを開けると、大河はすぐ近くにいた。

「どうしたの?」

訳がわからないと言う顔で声をかけた大河に、
「置くなって言ってるでしょ!」

彼の両手にそれ――段ボール箱に入っているAVの山を持たせた。

「わっ、おおっ…!?」

突然持たされて足元がふらついた大河だったが、どうにか持ちこたえた。

「いらないんだったら、ブックオフかヤフオクに出せっていつも言ってるじゃないのよ!」

そう言った私に、
「いや…だってこれ、仕事の資料だから」

大河は言い返した。

「だったら自分の部屋に置いてよ!

こんなところにこんなものを置かれても大迷惑よ、もう!」

私も何クソと言うように言い返すと、ドアを閉めた。
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