恋をしよう!
体育祭から1週間後の昼休み、わたしは職員室で担任の古畑先生と面談をしていた。

「荻原はY大学の文学部人文学科に進学すると言うことでいいんだな?」

「はい」

この間提出した進路希望のプリントを見ている古畑先生に、わたしは返事をした。

「荻原の今までの成績なら推薦入試も余裕だな。

指定校推薦でいいか?」

そう聞いてきた古畑先生に、
「はい、お願いします」

わたしは答えた。

職員室から教室に戻ると、次の古畑先生の面談の子に声をかけた。

教室を出て行ったその子の後ろ姿を見送ると、
「美咲ちゃん、Y大学に進学するんだって?」

千秋ちゃんが声をかけてきた。

「まあね。

家から近いし、わたしの成績にもよくあってるし」

わたしは答えると、椅子に腰を下ろした。
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