恋をしよう!

美咲と雅仁さん-Masahito-

時々、こんなことを思うことがある。

――荻原は、本当に僕でいいのだろうか?

校内で1番の美少女――ただし、自覚はないみたいだけど――で頭脳明晰な彼女に見あう男は他にもいるはずだ。

なのに、荻原は僕とつきあっている。

「――本当に、僕でいいのかな?」

そのうち荻原に飽きられて捨てられるのではないかと不安になる。

荻原はまだ若いから、これから先の人生で素敵な人が現れるかも知れない。

もしその時になってしまったら、僕は正常でいられるだろうか?

荻原は僕が不安に思っていることに気づいていないだろう。

気づいていないから、あんなことが言えたんじゃないかと思う。

――先生は世界中の誰よりも魅力的な人だなって思って
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