恋をしよう!
コツンと言う音がして、5円玉は賽銭箱の中へと吸い込まれて行った。

二礼二拍手一礼を済ませると、僕は心の中で願い事を言った。

美咲が無事に学校を卒業できますように。

そして、これからも美咲と一緒に…願わくば結婚ができますように。

心の中で願い事を2つ言った後、僕は最後に一礼をして神社を後にした。

「――結婚か…」

空を見あげると、僕は呟いた。

日本らしい和装がいいかな?

それとも、洋装がいいかな?

…美咲なら着物もウエディングドレスもどちらも似合いそうな気がするけど。

そう思いながら、僕は少しだけ近所を散歩すると実家に帰った。

――その間、美咲の身に重大な出来事があったことを僕は知らなかった。
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