早川彩澄の華麗なる日々
履歴書に貼られている写真と同様、長髪をポニーテールにし、前髪をピンで留めた女性。化粧は薄いが、それでも魅力は浮き上がっている。
そんな彼女と履歴書を見比べながら、面接官であるファミレスの店長は言うべき言葉を決めた。
彼女の履歴書で、目を惹くのは職歴と志望動機。職歴はまさかの省略。志望動機はたったの一文で、その文は傍から見れば要領を得ない。
だが、店長はその意味を理解した上で彼女との面接に臨んでいる。
彼女――早川彩澄は、クレーマー(りふじん)に対抗出来る存在だ。そして、早川がこの店で働くのは三度目のこと。
「どうぞ、よろしくお願いします」
最初に頭を下げたのは、店長の方であった。
《大型新人は繰り返される》