思い出の悲しみ



「どうして万引きなんてしたんだ?」

運転席にいるパパが私に言った
責める口調じゃなくて優しく聞いてる感じで。

でも私は凄くムカついた

「うるせぇよ」

「おこずかいが足りなかったのか?」

「そうっつったらくれんのかよ」

「そういうわけにはいかない。美弥はそのお金の中でやりくり「ああもううるせぇな!!」

私は運転席の椅子の背中を蹴った
でもパパは何も言わず車を走らせた





「美弥~お腹すいた」

「あー。冷蔵庫適当にみて」

「ねぇこれ食べていい?」
智美が持ってたのはママが昼ごはんに作ったパンだった

「それやめな。あのババァが作ったのだからまっずいよ」

「何それー美弥ひどーい」と笑う

結局それはそのままにしといた
それをみたママが悲しむかなとか思って。

私は考えててることがガキだから
ただ嫌いな奴を攻撃したかった



「美弥!怖いDVDとかないのー?」と隆二が言った

「あるよー。でもむちゃくちゃ怖いよ?泣くよ?」

「えっ・・・まじで?」

「いいじゃん!みよーぜ」と健太が言った

「えぇーあたしこわいー」
私は智美と目を合わせて

出たよ。美麗のぶりっ子とアイコンタクすると
智美は激しくうなづいて笑った








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