思い出の悲しみ



家の前に着いたとき

「なんかあったら電話しろよ?」

「うん、」

「じゃあな」と頭を撫で去って行った




・・・まだ朝の八時か・・・。
昨日から寝てないのに全く眠くなかった



静かな家。
もう誰も帰ってこないことを実感した。

誰かが家にいる
そのことがどんなに幸せだったのか、今更になって気付くんだ



きゅるる、とお腹がなった




思わず笑ってしまう
どんなに寂しくてもお腹はすいちゃうんだ、



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