私の嘘を完成させて

「荷物こんだけかよ」

私の荷物を持って
だるそうに言う彷徨は
私よりこの場所には合わない。

「そんだけだよ。」

周りの女子を見ると
どっか家出でもすんのかよ。
ってくらいすごい荷物。

真逆な私はキャリーバック1つ。

彷徨から荷物を受け取ろうと
すると私を無視して荷物を
運んでくれた。

そんな様子を見て奇声をあげる女子。
そして一気に妬ましい
視線を感じる。

あぁ。だから行きたくなかったんだ。
修学旅行なんて…

尚人さん…
恨むよ。

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