【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
隼は菫に聞いたあと桐生さんの顔を見上げている。
「若、申し訳ございやせん。今日…」
桐生さんが報告の為に口を開くと
「菫が全部悪いの。きーたんを怒らないで。きーたんは悪くないの」
大きな声で言うとわーんと泣きだした。
それでも両手は広げたままで桐生さんを守っているつもりのようだ。
「菫が自分で言うのか」
隼が聞くとコクリコリと頷き泣きながら、自分のした事を話し、植木さんに叱られた事も話し始めた。
しゃくりあげながらなので話はよく聞き取れないがそれでも
「大事な身体に描いてごめんなさい」
その言葉で事のすべてを理解したようだ。
「菫、ばーばがいなくなったらじーじは泣いちゃうぞ」
極道のトップである男のセリフとはとても思えないが今は菫のおじいちゃんだ。
そしてとても弱いと思われているおじいちゃんだ。
「ママがいなくなったらパパも琉も泣いちゃうな」
「大丈夫。ばーばもお家にいるヒック…ママもヒック…いるでしょ。許してくれたの」
「植木は許してくれたか」
「うんヒック…許してくれた」
「よしわかった」
隼が菫の頭を撫でると今度は安心したように隼に抱かれた。