【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち


同じ極道なのに大家族という雰囲気の方が強いと明日実さんが言い


みんな家族なのよと由香里さんが答えた。



それからは世代に別れてというか


私と司と明日実さんの若者同士で話をした。


どこに遊びに行くとかどこで飲むとかそんな話だ。


子どもが生まれてから当然ながら飲みに出る事もなくなり何だか懐かしい。


「BRILLIAに来いよ」


「そうよ。私達もよく行ってたのよ」


今は、隼も行く事がなくなり司もカウンターで大和さんと話しているそうだ。


当然ながら春香さんも子育て中で行けるはずもない。


「また行きたいな。由香里さんと佐和子さんにお願いしてみようかな」


「そうだな。お袋喜んですっとんでくるよ」


「貴裕さんもでしょ」


いつになるかわからないけれどたまにはそんな時間をまた過ごしたい。



「明日から出勤するの?」


「そのつもり」



思わず明日実さんの顔を見たのは、怖さが残っていないか確かめるため。


「大丈夫だと思っても正直なとこ怖いよね?」


「まぁね。それでも普通の生活に戻さなきゃ」


「車で送ってもらうんでしょ?」


ごく当たり前に言ってしまうのは、私が極道の生活になれたからなのだろうか。


「電車で通勤してたのよ。あんな人相の男たちに車で送られたらバレるって」


あぁと言ってしまうのは、確かに人相はよろしくない。



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