【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち
時計を見てそろそろ琉と菫をお風呂へ入れなければと立ち上がると
「風呂か」
「うん」
立ち上がろうとすると三浦さんの声がした。
「琉坊ちゃんの着替えもらえやすかい。一緒に風呂入ってきやす」
琉を入れてくれるなら当然菫も一緒だと思い二人も平気かと聞いていると
「いや菫ちゃんは女の子じゃねぇでごぜぇやすか」
そうよ。女の子よ。
サムライになりたいという女の子よ。
だけどまだ僅か4歳の子どもだ。
それなのに女の子だから無理だというわけだ。
「じゃあ桐生さんにお願いしようかな」
「結衣さんそれは桐生に殺生でごぜぇやすよ」
やりとりを聞いていて笑うのは女性たちで
「冗談じゃねぇぞ。菫の裸を見せるなんて俺が許さねぇ。俺が入れる」
「隼はうるせぇんだよ。菫は俺が入れるから連れてこい」
「じじーは昨日入っただろ」
「いいんだよ。俺なんだよ」
「じゃあ3人で入ったら?あはははは」
冗談で言ったのに先を競うように響さんも隼も部屋を出た。
私は着替えを用意して隼に手渡し琉の着替えは三浦さんへと渡した。
「このまま、あっしでいいんですかい」
「いいのよ。綺麗な背中を菫に見せる自慢大会で忙しいんだから。三浦さんは琉と入るの大変じゃない?」
「植木さんも一緒のようでごぜぇやす」
まるで琉のお風呂は格式高い感じで何かの儀式でもするかのようで可笑しい。
クスクス笑いながら部屋へ戻ると
「琉は三浦さんと植木さんが入れてくれるらしい」
思わず吹き出すと部屋の中も大笑いだ。
男と男の裸の付き合いの始まりだ。