【完】甘い香りに誘われて 5 極道×やんちゃな女たち


フロアに入るとカウンターが見え大和さんと隼たちが喋っている。


「探さなくてもいいぐらい同じ場所」


「風景さえも変わらない」


それは、まわりをとりまく女のひとたち。



「当時の女のひとたちとは違うはずだけど何であの状況は変わらないかね」


あの場へ行くのを躊躇う私とは逆に


「あたしの男よってアピールしないの?快感じゃない」


明日実さんは平気なようだ。



「ごもっとも。あそこにいるのは結衣のダンナだよ」


春香さんは相変わらず。



大和さんが私達に気が付き声をかけると隼と司もこちらを向いた。




「結衣!おいで」




「春香さん未だに隼のバリトンであれ言われると弱い」


春香さんの顔をみてにやつく私の額をコツンと押されながら


自然と吸い寄せられるように隼の方へ足が進む。


睨まれたって当時の私と立場が違う。

そうよ私は隼の妻なのよ。



邪魔だとばかりに女のひとたちを隼がよけるとそばに行った私を座ったまま抱きしめて引き寄せる。


「結衣、懐かしい」


「毎日やってんだろ」


そんな冷やかしだってもう慣れた。


VIPに行けと言われるのも当然で、ジーマやスミノフを手にしている姿さえ嬉しさを運ぶ。


大和さんが空気清浄機と一緒に入ってくる事もシャンパンが運ばれてくる事も懐かしさのあまりに笑いが零れた。



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